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    労働損失


    お口の中の問題で健康はもとより労働時間や生産コストに損失が出るという調査結果が出ています。



    例1
    福岡市のA社421名においての調査において
    ①歯科的問題に関連する労働損失経験者は22%
    ②全損失時間は年間1,154時間
    ③日数換算で144日
    ④一人平均労働損失時間は年間2.85時間

    以上の労働損失は
    ①生産高ベースで約1,200万円の損失 
    ②生産コストベースで約800万円の損失
    ③人件費ベースで約400万円の損失

    という結果が出ています。

    筒井昭仁, 中村寿和, 堀口逸子, 中村清徳, 沼口千佳, 西本美恵子, 中村譲治(福岡歯科大学予防歯科講座 福岡歯科研究会 )
    『ワークサイトヘルスプロモーション(WHP)の観点にたった産業歯科保健の取り組み 第2報 歯科疾患に関連した労働時間の損失』
    口腔衛生学会雑誌 49-3 p.341-347 19990730
    例2
    愛知県歯科医師会が平成15年に6事業所300人を対象に行ったアンケートから
    ①歯が原因で仕事に支障があった者は平均8.3%
    ②歯が原因で眠れないことがあった者平均12.2%
    ③歯が原因でおいしく食事ができなかった者平均28.2%
    ④歯が原因で欠勤、早退、遅刻した者は平均6.3%

    という結果で、歯のトラブルは企業にとっての労働損失になっています。

    佐藤 理之 『企業としての歯科健診によるメリット』 産業保険 愛知 37 p.17-18 2008. autumn
    例3
    東京証券取引所一部上場企業63社、145事業所の14,429人ついての調査で
    直近1年で歯科に関する不都合の有無内容、歯科通院に要した回数時間
    ①不都合が発生した者34.8%
    ②仕事および日常生活での時間的損失を経験した者20.9%
    ③歯科通院回数     欠勤:0.54回/年/人
             就業時間外:3.48回/年/人
    ④歯科通院した者の通院時間
                欠勤:2.9時間/年/人
             就業時間外:3.0時間/年/人
    であった
    以上の結果から、歯科疾患は企業活動の中で労働損失を起こし、
    勤労者の自由時間を短縮していることが示された。

    一橋透、武藤孝司、渋谷耕司 『勤労者における仕事および日常生活への歯科疾患による影響の実態』
    口腔衛生学会雑誌 52-3 p.141-149 20020430